兵庫県の有効求人倍率と有効求人数

兵庫県の有効求人倍率と有効求人数データのイメージ画像

雇用動向の重要指標のひとつとして、新聞などでも利用される有効求人倍率。
厚生労働省から発表されている職業安定業務統計「一般職業紹介状況」にて、都道府県別ごとにも確認することができます。

この記事では、兵庫県有効求人倍率有効求人数をグラフなどを用いて紹介します。

兵庫県の有効求人倍率

2020年、兵庫県の有効求人倍率の平均は「1.05」でした。平均では「 1 」を下回ることはありませんでした。

ここ10年で、兵庫県の有効求人倍率が「 1 」を超えたのは2015年9月からです。以降は1以上をキープしています。

兵庫県の有効求人倍率(季節調整値)の推移をみてみましょう。
2006年から2020年の推移をグラフと表にしています。

グラフ:兵庫県の有効求人倍率の推移

兵庫県の有効求人倍率の推移(季節調整値)
出典:厚生労働省 – 職業安定業務統計(一般職業紹介状況)

上記のグラフは、ここ10数年の兵庫県の有効求人倍率の推移です。2009年からは世界中でリーマンショックの影響もあり、全国的な不景気となりました。2009年、兵庫県も例外ではなく、有効求人倍率は「0.47」と大きく落ち込みました。

2011年から全国的な流れと同様に求人倍率は右肩上がりで上昇し、2018年にピークを迎えます。兵庫の場合、他の都市に比べて2010年から急激に伸びたわけではなく、ゆっくりと階段のような上昇になりました。景気が良くなっていったところへ、2020年は新型コロナウイルス流行の影響を受け、求人倍率は大きくダウンし平均1.05まで下がってしまいました。

記事執筆時(2021年5月)の状況では、2021年3月までの平均は「 0.94 」と下がりました。飲食業や観光業のダメージは深刻ですから、依然として厳しい状況にあります。

有効求人倍率とは?

有効求人倍率とは、「有効求人数を有効求職者で割った数」で、倍率が1を上回れば「求職者より募集の方が多い」となり、1を下回れば「募集より求職者の方が多い」ことを示します。

なお、当記事ではニュースなどで一般的に使われる「季節調整値」のデータを使用しています。

「有効求人倍率とは?」のページにて、例を出して詳しく解説しています。

有効求人倍率とは?男性が考えている画像

有効求人倍率とは?〜原数値と季節調整値を解説

2021年5月24日

兵庫県と全国の有効求人倍率の比較

兵庫県と全国の有効求人倍率の推移(グラフ・表)

兵庫県と全国の有効求人倍率(季節調整値)の比較グラフ
出典:厚生労働省 – 職業安定業務統計(一般職業紹介状況)
年号西暦全国兵庫県
平成1820061.060.94
平成1920071.040.94
平成2020080.880.78
平成2120090.480.47
平成2220100.520.50
平成2320110.650.60
平成2420120.800.68
平成2520130.930.76
平成2620141.090.89
平成2720151.200.99
平成2820161.361.13
平成2920171.501.28
平成3020181.611.43
平成31/令和元年20191.601.43
令和2年20201.191.05
出典:厚生労働省 – 職業安定業務統計(一般職業紹介状況)

全国平均値と兵庫県の有効求人倍率を比較してみると、全体的に全国平均を下回るかたちで推移してきました。2016年に倍率は「 1 」を超え、順調な推移で求人環境もよくなってきましたが、また厳しい状況となってしまいました。

兵庫県の産業活動は、第2次産業である製造業が強く、製造業に関わる県内従業者数は20.4%を占めます。県内総生産を全国と比較するとシェア(特化係数)は1.2倍です。

サービス業などの第3次産業も、『神戸』というブランド力を活かして伸びている…と思いきや、大阪府に隣接しているため卸売業の集積が低く、卸売販売額の全国シェアは1%台と低く、卸・小売業も事業所数や年間商品販売額は減少しています。

2020年5月時点で最新の国勢調査では、兵庫県で15歳以上の就業者数が多い産業は以下の通りです。

15歳以上の就業者数就業人数全体に占める割合
製造業453,73618.6%
卸売業、小売業394,05316.1%
医療、福祉309,24812.7%
建設業155,8746.4%
出典:国勢調査 2015年

兵庫県の産業活動は製造業の割合は高めですが、バランスよく多くの企業が活動しています。しかし大阪に企業も人も流れやすい傾向があるのが難点です。

新型コロナウイルスの影響は今の所、全国的に景気回復の傾向にはありますが、兵庫県は若干の遅れがみられます。

理由としては、やはり緊急事態宣言の影響があります。製造業の生産は戻ってきているようですが、サービス業などは営業時間の短縮、サービスの縮小、個人所得の減少に伴う消費の低下などもあり、引き続き厳しい状況が続きそうです。

兵庫県の有効求人倍率は全国何位?

全国47都道府県の中で、兵庫県の有効求人倍率は何位くらいでしょうか?
直近5年分をランキングにしてチェックしてみました。

201637位
201736位
201835位
201932位
202037位

2020年は全国的に求人状況が悪化し、各都道府県の求人状況は混乱しているなか、兵庫県の有効求人倍率のランキング順位は全国37位でした。直近5年の平均順位は35位です。滋賀や和歌山も平均して同じような順位です。

近隣エリアとの比較

グラフ:兵庫県と全国の有効求人倍率の推移

兵庫県と近隣エリアの有効求人倍率の比較(季節調整値)
出典:厚生労働省 – 職業安定業務統計(一般職業紹介状況)

近隣であるおお大阪、京都、岡山、そして東京との推移比較です。
関西エリアでは大阪府が第1位の求人倍率です。

グラフを見ると、やはりリーマンショックの影響がいかに大きかったかが伺い知れます。

兵庫の場合、交通的な意味で大阪に最も近く、京都ほど独立性がないため、企業も人も大阪に流れやすい結果が求人倍率に現れていると思います。

兵庫県の有効求人数

兵庫県の有効求人数をみてみましょう。2009年のリーマン・ショック以降、全国的には形が右肩上がりの流れになっていて、兵庫県も同じような流れになっています。求人数は2018年が数字的なピークで最も高くなりました。

求人数は、ここ10年でみると6万人〜10万人で推移しています。決して低い数字ではありません。

兵庫県の有効求人数推移

兵庫県の有効求人数の推移(グラフ・表)

グラフ:兵庫県の有効求人数(有効求人数全体と新規求人数)
出典:厚生労働省 – 職業安定業務統計(一般職業紹介状況)
西暦有効求人数新規求人数新規求人比率
200687,59332,83937.5%
200784,78230,93436.5%
200869,47925,79037.1%
200953,18621,13539.7%
201056,01222,50740.2%
201161,97223,72938.3%
201268,14725,48537.4%
201372,53727,07337.3%
201479,42328,87036.3%
201583,48729,94735.9%
201689,85131,99035.6%
201796,92734,10335.2%
2018103,61735,99834.7%
2019101,90535,49034.8%
202080,04127,62434.5%
出典:厚生労働省 – 職業安定業務統計(一般職業紹介状況)

新規求人の比率では、こちらも年々、全国同様にゆるやかに割合が下がっています。兵庫県の産業は様々な業種がバランスよく成り立っていますが、非正規の求人が多かった飲食業界、観光業界が厳しい状況であり、2021年度はさらに求人比率が減少する見込みです。

2021年6月現在のハローワークの求人案件(30歳設定で検索)は、フルタイム正社員で約1,860件でした。対して転職情報サイト「indeed」で兵庫県内の正社員を検索すると、約50,600件の情報が見つかりました。転職エージェント「リクルートエージェント」では非公開を含め、約8,000件の情報があります。

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有効求人数とは?

有効求人数とは、公共職業安定所(ハローワーク)に登録された求人のうち、期間中(月間)に新たに受け付けた求人数(採用予定人員)と、前月から繰越された有効求人数(前月末日現在において、求人票の有効期限が翌月以降にまたがっている未充足の求人数)の合計数をいいます。

わかりやすくすると以下のようになります。

有効求人数 = 新規求人募集数(採用予定人数)+ 採用が決まっていない引き続き募集中の求人数

兵庫県内の求人を紹介している転職エージェント

有効求人倍率と有効求人数は、あくまで公共職業安定所(ハローワーク)の数字のみを反映したものです。
商業、金融業、運輸業、情報通信業、サービス業などの第3次産業などは、ハローワーク以外の転職情報サービスで募集されることが多いです。

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